太陽光発電における蓄電池の役割とは

太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換し、電気を供給するのが太陽光発電です。

電気は、水が上から下へ流れ続けるように、同じ場所に止まらずに、動きまわる性質があります。そして、電気が動き回らなくなるとエネルギーがなくなってしまうため、発電した電気をそのまま貯めておくことはできません。

そのため、災害時や停電時に、日中は太陽光発電だけでも電気を使用することができますが、太陽のない夜間や悪天候の場合は、電気を使用することができなくなってしまうのです。

太陽光発電設備の中に、あらかじめ発電した電気を貯める機能が内蔵されていると勘違いしている方が多いですが、太陽光発電設備には電気を貯める機能はついていません

そこで、蓄電池の出番です!

蓄電池は電気を一旦他の物質に変えて保存します。水を製氷機で氷にして、使いたい時に取り出すというようなイメージです。

太陽光発電設備に加えて蓄電池も一緒に設置することで、夜間でも発電して貯めておいた電気を使用できるため、非常事態に"強い家"になれるのです。実際に、 家庭用蓄電池は、2011年の東日本大震災を機に、防災意識が高まり、徐々に普及しています。

蓄電池の種類

蓄電池には、さまざまな種類がありますが、現在の主流はリチウムイオン電池です。

リチウムイオン電池は、古くから使われてきた鉛蓄電池の、容量当たりの重さが大きいこと、寿命が短いといった弱点を補っています。リチウムイオン電池の特徴として、小型なのに大容量の電気を充電することができ、充電・放電を繰り返しても劣化しにくいことが挙げられます。

鉛蓄電池の価格は、5万円/kWhなのに対し、リチウムイオン電池は20万円/kWhと高価です。しかし、リチウムイオン電池の技術革新が進み、市場拡大により生産量も拡大していることから、今後価格が低下して設置しやすくなると予想されています。

他にも、NAS蓄電池やニッケル蓄電池などがあります。

家庭用蓄電池と産業用蓄電池の違い

家庭用蓄電池と産業用蓄電池の違いは、主に容量・種類・価格・設置場所にあります。

家庭用蓄電池産業用蓄電池
容量6〜8kWh程度がメジャー10〜500kWh(規模による)
種類リチウムイオン電池リチウムイオン電池
NAS電池
価格20万円/kWhリチウムイオン電池:20万円/kWhNAS電池:4万円/kWh
設置場所屋外または室内(高温多湿ではない場所、積雪する場所も避ける)

家庭用蓄電池の場合、家庭内で使用する電気量に合わせた容量のものを設置するので、家庭によって容量や価格は異なります。

一方、産業用蓄電池の場合も使用用途や電気使用量によって容量の大きさは違います。大きな工場であれば容量は大きく、コンビニやスーパーであればさほど容量が大きくなくても、電気をまかなうことが可能です。

太陽光発電とセットで蓄電池を設置する3つのメリット

①電気代を節約できる

②停電時でも電気が使える

③FIT終了後も経済的